疣贅性イボの感染源
疣贅性イボはどのようなメカニズムで発症するのでしょうか?
イボができるメカニズムをわかっていれば予防もできる!・・・かもしれません。
ここで言うイボとは疣贅性イボを指し、ヒトパピローマウイルスが原因によるイボの事を言います。
他にも呼び方として、「ヒト乳頭腫ウイルス」や英語の頭文字をとった「HPV」と言われることもありますが、すべて同じ意味合いを持つイボです。
疣贅性イボは皮膚に感染し、一定の大きさ以上には成長しないのが一般的で、小さいザラザラした突起物が皮膚にできてしまいます。
明らかに周りの皮膚とは形状が異なるので異常が出たらすぐにわかります。
イボが気になって掻きむしったり、取ろうと頑張ってしまうと思いますが、逆効果です。
一時的になくなったように見えますが、皮膚上に出てきているイボはまさに「氷山の一角」です。
すぐに再生してしまい、更に大きくなってしまいます。
疣贅性イボの感染源は多岐にわたる
疣贅性イボの感染は多岐にわたりますが、どれも共通するのが傷口からの感染です。
健康な皮膚からウイルスは入り込めませんが、そこに小さなひっかき傷や針を刺したような小さな傷からウイルスは入り込みます。
皮膚は薄いですが何層にも重なり構成されています。一番そこにある皮下組織が露呈したり傷をつけると出血します。
その皮下組織に到達するまでには表皮と呼ばれる4層と、真皮の1層からなっています。
表皮と呼ばれる4層の最下部の「基底層」と場所の組織にヒトパピローマウイルスは感染するのです。
感染すると基底層の細胞の細胞分裂が活発になり、他の細胞を押しのけて皮膚上に露呈してくるのです。
ですので、この根本を絶たない限りは再生してしまうということです。
図で表すとこのようになります。
出ているのがまさに氷山の一角ですので、少しむしり取っても解決はしないのです。
完全に取り除くのであれば基底層にある感染源ごと、ごっそり取り除かなければいけません。
感染は人から人へ
ヒトパピローマウイルスは人から人へ感染します。犬からと鳥からは感染しません。
つまり、もし、あなたの皮膚に疣贅性イボができてしまった場合は他の誰かが持っていたウイルスをもらってしまった事になります。
感染源は私の場合は温泉・・・だと思います。他に思い当たる場面がありません。
他にも、スキンシップであったり、直接肌が触れ合うときに感染してしまいます。
自然治癒はほぼ見込めない
残念ながらこの疣贅性イボは自然治癒はほとんど見込めません。
体質を改善したりで治ったりすることもあるようですが、圧倒的に治らない人の方が多いです。
治す方法としては病院に行くことが一番時間がかからず、確実な方法と言えます。
どうしても自力で治したいという人は線香で疣贅性イボを撃退する方法を参考にしてもらえればと思いますが、跡が残ったり治らなかったりと難しい側面があることを承知の上実行してください。
病院に行ってすぐ治るのかというと、これも確実ではありません。
先生の腕次第というのもありますが、液体窒素で除去したとしても少しでも感染が残っていれば再発します。
結構痛い思いもしますので、だったら自分で!と思ってしまうかもしれませんね。
なにか処置をしないと何年でも居座るのが疣贅性イボです。
ならないのが一番いいのですが、もしなってしまった場合、まだ大きくならないうちに処置をすることをお勧めします。